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2021.09.18
2021/9/18 ㈱アルペン6月期決算、ゴルフは17・8%増

スポーツ用品販売の㈱アルペン(水野敦之社長、名古屋市中区)は8月5日に2021年6月期(7~6月末)の連結決算を発表した。同期の売上高は2332億15百万円で、前年同期と比べ7・0%増、営業利益は150億88百万円で265・0%増、経常利益は168億36百万円で193・1%増、当期純利益は107億73百万円(前年同期は17百万円の利益)を計上し、増収増益となった。
セグメント別売上高は、ゴルフが前年比17・8%増の889億96百万円(構成比38・2%)、一般スポーツが2・6%増の1337億07百万円(57・3%)、ウインターは14・6%減の66億28百万円(2・8%)と、ゴルフが貢献した。

説明によると、新型コロナウイルス感染拡大による影響が継続し、個人消費は弱い動きが続いているとした上で、スポーツ用品小売業界においては、学校での部活動や、各種スポーツイベントが中止・縮小を余儀なくされるなどの影響を受けたものの、健康意識の高まりや、密を避けるために屋外での活動が増えるなど、スポーツ・アウトドア関連の需要が拡大する場面も見られたという。
一般スポーツ用品では、成長領域として取り組みを強化しているキャンプ用品が、コロナ禍で密を避けて楽しめることで、年間を通じて好調に推移したという。
ゴルフ用品では既存店売上高が前年実績を大きく上回った。密を避けられるスポーツとして注目され、比較的若い世代のプレイヤーも増加するなど、市場は好調に推移していると報告。主要メーカーと協業しての販促企画の展開や「初心者応援宣言」としてコロナ禍を機にゴルフを始めた方のサポートを行い、好調な需要を取り込んだという。

今後については、成長が期待できるアウトドアやスポーツアパレルを中心とした展開やECを強化し、次期(2022年6月期)の業績見通しは、連結売上高2500億円、営業利益175億円、経常利益187億40百万円、親会社株主に帰属する当期純利益115億60百万円を見込んでいる。これは新型コロナウイルス感染症について完全な収束は当面見込めないものの、ワクチンの普及によって徐々に状況は落ち着いていくことを想定したとしている。なお、月次売上高では既存店売上高で4月73・5%増、5月18・5%増と前年の反動もあって大きく伸ばしたが6月は13・8%減、7月は0・6%減だった。
同社は、業績好調につき総額約7億円を全従業員に「特別一時金」として支給すると発表し話題ともなった。また、8月26日には〝日本一ゴルフをはじめやすいゴルフショップ〟の「初心者専用ゴルフ5」を新宿駅東南口のファッションビル「Flags」内5階に来年5月末までの期間限定でオープンするという。

関連記事:2021/7/25 ㈱アルペン、業績好調で全従業員に「特別一時金」支給

※「ゴルフ特信」第6693号より一部抜粋

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