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2021.07.20
2021/7/20 NGK、2020年度のゴルフ場利用者状況まとめる

一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、高桑耐理事長)は、2020年度(2020年4月~2021年3月)の地域別ゴルフ場利用者数を集計し、このほどまとめた。
このデータは、NGKの要請により都道府県の協力の下、昨年の緊急事態宣言以降月ごとに報告されている数値で、速報値のため今後修正の可能性があるとしている。

2020年度の月ごとの全体利用者状況をみていくと、4月は484万3千人で前年同月比36%の減少、5月は627万9千人で30%の減少、6月は674万6千人で13%の減少と、3カ月連続で2桁減少を記録した。初の緊急事態宣言下にあった4月と5月は9地域すべて(北海道、東北、関東甲信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州)で20%以上の減少となり、中でも関東甲信越地域では休業したゴルフ場が多く4月45%減、5月39%減とひときわ落ち込んだ。
7月は692万6千人で5%の減少となり、北海道~東海地域で前年比減、近畿~九州地域で前年比増と増減がはっきり分かれたが、回復の兆しがみえた。8月は826万2千人で18%の増加と大幅な伸びをみせており、北海道を除き好調だった。9月は天候不順が影響して761万1千人で6%の減少。

10月は834万7千人で7%の増加、11月は863万4千人で6%の増加、12月は721万1千人で5%の増加と3カ月連続で前年を上回った。10、11月とも9地域すべてで前年を上回り、12月は北陸地域で17%減となったものの8地域では好調だった。
年が変わって2021年の1月は486万7千人で3%の減少、2月は542万9千人で6%の増加、3月は691万8千人で9%の増加となり、冬期も順調に推移している。
半期ごとでは、上期(2020年4~9月)が4066万8千人で13%の減少、下期(2020年10月~2021年3月)が4117万1千人で6%の増加。2020年度合計では、8183万8千人で5%の減少となっている。下期に盛返しをみせたものの、上期の緊急事態宣言等による大幅減少をカバーするまでには至らなかった。

一方、NGKではゴルフ場アンケートにより、今年の4月実績及び5、6月予測もまとめている。
それによると、4月は5日に新たに制定された「まん延防止等重点措置」が3府県で発令されて以降、感染状況に応じて逐次対象地域が拡がり、その中でも状況悪化が進んだ4都府県に対し25日に第3回緊急事態宣言が発出された。そのような状況ではあるが、昨年4月は第1回緊急事態宣言の発出で利用者が36%減少したため、今年4月実績は昨年を若干上回る利用者数となっているという。
5、6月予測については、緊急事態宣言の延長を受けて5月以降の予約キャンセルが増加傾向。ただ、昨年が5月30%減、6月13%減だったことから、今年は全国的に前年同月比予測が5月30%の増加、6月20%の増加と予想されているとしている。

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※「ゴルフ特信」第6669号より一部抜粋

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