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2021.06.24
2021/6/24 一般のゴルファーが望むゴルフ練習場とは

公益社団法人・全日本ゴルフ練習場連盟(横山雅也会長)は、今年3月のゴルフフェア会場で実施した一般ゴルファーが望む練習場のアンケートの集計結果をHPで公開した。
同レポートの目的は、装置型産業から、サービス産業へ転換してきたゴルフ練習場にあって、直近では新型コロナ感染拡大によりソーシャルディスタンスを保った運営が必須となり、かつ若年層が練習場を利用することとなり、〝お客様が望まれる練習場の在り方を調査〟すること。
アンケートは99%がゴルフを経験したことがあるゴルフフェアの会場来場者の600名から回答を得られたという。その中で、お客様がゴルフ練習場に望んでいる、改善すべき点として、①他打席利用者「大声での会話」をうるさく感じている、②スタッフ接客の態度が悪いと不満がある、③たばこのにおいにストレスを感じている、④施設メンテがされていないことが目に付く、⑤長時間の待ち時間に不満を感じている--の5点を挙げている。

この結果を受けて同レポートは今後の展開として、「調査研究委員会として打席マナーを伝える啓蒙ポスターの作成配布を行い、一般ゴルファーが快適に過ごせる活動を行ってまいります」、「スタッフ接客マニュアルや施設への清掃マニュアルなどを専門家による指導といった1施設では出来ないことを提供していけるよう資格認定事業と共に検討していきます」とまとめている。
ちなみに回答した600名の内訳は男性72・1%、女性27・3%。職業は会社員62・5%、会社役員12・2%、主婦11・0%、自営業8・4%等。年齢は50代45・7%、40代22・7%、60代15・6%、30代7・7%、20代と70代3・5%他、スコアは90くらい37・6%、100くらい20・4%、80くらい16・2%、110くらい10・0%、120くらい5・2%、130くらい2・8%、70くらい1・5%、プロ1・2%等と上手い人が多い。
練習する場所はアウトドア練習場72・5%、インドア練習場11・1%、両方12・1%、ゴルフ場13・2%等。練習はどなたと行きますか?は「ひとり」62・4%、「夫婦」26・5%、「友人」15・0%、「家族」8・0%等。ゴルフの練習に行く回数は「1~5回」77・7%、「6~10回」17・4%など計579名が1回以上で回答した。

ゴルフ練習場を選ぶポイントは、自宅からの距離が54%、次いで料金50%、施設内容の順で生活圏内で選ぶ傾向がある。そして練習場を利用する理由は91%がゴルフ上達のため、スクール利用6%、仲間・日課と続いた。通いたい練習場は駐車場が広いとトイレがキレイが45%ずつで多く、コロナ対応、スタッフ接客、割引プラン等が続き、アプローチ練習ができる、弾道測定器がある等の施設の充実を望むこだわりの回答もあったという。
そして練習場の嫌な思いは74・4%が「ない」が、「ある」17%の人では打席トラブル30件、スタッフへの不満24件、たばこにのおい12件、待ち時間11件・教え魔8件とつづく。打席トラブルで多いのは他打席での大声での会話が上位になっているという。
また、練習場にあったらいいなの施設はゴルフショップやレストラン、上達プログラム、洗車サービス、スポーツジム、ゴルフサークル、アパレルショップ等が上がった。

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※「ゴルフ特信」第6656号より一部抜粋

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