一季出版株式会社

2021.06.13
2021/6/13 三菱地所が三甲㈱に富士国際ゴルフ倶楽部(静岡)を事業譲渡へ

三菱地所㈱の100%子会社でゴルフ場2カ所等を経営する東日本開発㈱は4月23日付けで2コースの株主変更及び事業承継に関する通知を行い、富士国際ゴルフ倶楽部(36ホール、昭和36年3月開場、静岡県駿東郡小山町)を事業譲渡することがわかった。
東日本開発㈱は通知の中で、東富士カントリークラブ(18ホール、昭和42年10月開場、静岡県駿東郡小山町)の運営事業及び緑化事業等を、三菱地所㈱が新設する「東富士グリーン㈱」に対し、今年7月1日(予定)付けで吸収分割により事業を承継させ、富士国際GC運営事業のみとなった東日本開発㈱の発行済み株式の全てを、三菱地所㈱が三甲㈱(岐阜県瑞浪市)に対して9月30日付けで譲渡することになったと案内したもの。

東日本開発㈱(総務部)によれば、今回の富士国際GCの事業譲渡に伴い会員の利用契約は今年9月29日までとし、預託金全額を返還する旨、説明している。また併せて東富士CCのメンバーにも同様に預託金全額を返還してパブリック運営に転換する方針で、今まで通りのメンバーフィで利用を希望する会員には、今まで同様の年会費で利用できる年次会員を案内するとしている。
一部ゴルフ場を譲渡することに関しては、「コロナ禍で収益が悪化し、会員も減少しているなかで、施設の老朽化もあり、54ホール分のゴルフ場の設備投資を余暇事業部門として続けるには将来性を考えると難しいと判断した」とし、そのなかで来年日本オープンの開催が予定される三甲GCジャパンコース(兵庫)などを経営する三甲から首都圏でもゴルフ場を経営する意向を持ち掛けられ、「熱意ある会社に委ねる」ことにしたという。会員数は東富士CCで700名台、富士国際GCで800名台まで減少し、ネット予約が半数以上になるなどパブリック化していたことから、会員制で運営を継続することにも限界を感じたようだ。また神奈川、東京方面の顧客で8割を占めることからコロナ禍の緊急事態宣言下では影響が大きかったという。
三菱地所㈱の100%子会社として残る東富士CCはパブリックに移行するが、富士国際GCの運営は三甲が決めて運営することとなる。

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※「ゴルフ特信」第6650号より一部抜粋

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