一季出版株式会社

2021.05.22
2021/5/22 小金井ゴルフ㈱(東京)の昨年末決算は30%減収

株主会員制の小金井カントリー倶楽部(18ホール、東京都小平市)を経営する小金井ゴルフ㈱は、3月26日に関東財務局へ第85期(2020年1月1日~12月31日)の決算(有価証券報告書)を提出した。
同期の売上高は4億8188万2千円(前期6億8802万5千円)で、経常損失1978万6千円(経常利益2812万1千円)、当期純損失3003万1千円(当期純利益3157万円)と4期振りに赤字となった。

同社では当期における日本経済は新型コロナウイルス感染症による多大な影響により、経済が急減速し、厳しい状況となったこと、世界経済も同様に厳しく先行き不透明な状況が続いていること。またゴルフ業界も、依然として少子高齢化に伴うゴルフ人口全体の大幅な減少、競合他社との客単価の価格競争等、自然災害や天候不順などの影響もあり、一層厳しい状況と報告している。
そうした中、同社は株主を正会員とする会員制ゴルフ場で、より快適なクラブライフを提供するという理念のもとに、会員を最優先とした運営を行っているとした。

当年度は新型コロナウイルス感染症による政府の緊急事態宣言を受け2020年4月9日から5月31日まで営業をクローズし、損益に多大な影響を受けたという。運転資金を確保する目的で、日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の制度を利用するとともに、会員に新型コロナウイルス感染症特別徴収の負担をお願いしたこともあったとしている。
当期間である昨年の営業成績は営業日数が260日(前年同期比56日減、17・3%減)、来場者数は会員8122人(8・9%減)、ゲスト8947人(45・2%減)で合計1万7069人(32・4%減)。営業収入はプレー収入3億1679万円(38・6%減)、年会費収入1億3551万円(1・1%増)で合計4億8188万2千円(30・0%減)。営業費用は8億9261万1千円(前期比7641万9千円減)で営業損益は4億1072万8千円の損失(前期は2億8100万5千円の損失)。これに特別損失795万5千円を計上し、法人税等を計上した後の当期純損失が前記の3003万1千円(当期純利益3157万円)になったとしている。
2020年12月31日時点の総資産は26億6612万9千円、純資産合計は20億5742万8千円となっている。

コロナ禍の影響で厳しい決算となり、一般週刊誌に取り上げられたような事例も発生したようだが、会員中心の運営には変わりなく、特に報告書への記載もなかった。

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※「ゴルフ特信」第6640号より一部抜粋

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