一季出版株式会社

2021.03.20
2021/3/20 令和2年プレー料金指数、101・1Pで0・5%上昇

総務省統計局が発表した令和2年12月の全国消費者物価指数(2015年基準、CPI)は101・1ポイント(以下P、生鮮食品を除く総合指数)で前年同月比1・0%下落し、3月から5カ月連続での下落となっている。また2年の年平均は101・8Pと前年と同じとなり、4年間マイナスはない。
一方、全国のゴルフプレー料金(会員制ゴルフ場の平日ビジター料金=利用税含むGF)の12月の全国指数は104・5Pで、前年同月比は1・7%上昇し、3月以降10カ月連続の上昇。「東京都区部」の12月のプレー料金指数は144・2P(1万5295円)で前年同月比18・5%上昇となり、同様に10カ月連続の上昇となっている。特に東京都区部は7月から上昇率が急に2桁の大幅上昇が続いており、調査対象ゴルフ場が変化した可能性が考えられる。
また令和2年の年間平均指数(1~12月)も発表しており、全国ゴルフプレー料金の平均指数は101・1Pで前年比0・5%上昇し、これで4年連続上昇となった。東京都区部の20年平均指数は122・8Pで前年比で12・4%上昇し、7年連続の上昇となった。

小売物価統計による主要都市部の12月のゴルフプレー料金でみると、東京都区部が前出通り1万5295円(8・7%増)で最も高く、福島市が1289円(4・0%増)で低い。集計46都市のプレー料金は単純平均で5258円となり、前年の47都市での5760円と比べ8・7%の下落となっている。
令和2年はコロナ禍で特に4~6月などはセルフのスループレーなどが主流となり、プレー料金は低かったはず。小売物価統計は利用者の多い代表的な小売物価を調査しているもので、それと連動して消費者物価指数が計算されているはずだが、12月は降雪が影響したのか大幅減などの異常値が多かった。このため消費者物価指数だけが異常に高くなったのは違和感があるところだ。

関連記事:2021/2/15 10月プレー料金指数、109・5Pで0・7%上昇

※「ゴルフ特信」第6613号より一部抜粋

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