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2019.12.23
2019/12/23 高等学校ゴルフ連盟等でジュニア活性化プロジェクト

一般社団法人・日本高等学校ゴルフ連盟(中曽根弘文会長=参議院議員、大阪市淀川区)は11月18日、ゴルフ業界3社協力による「ジュニアゴルファー活性化プロジェクト」を始動すると、パシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、東京都台東区、田中耕太郎社長)の本社で発表した。
発表によると、少子高齢化の影響によりジュニアゴルファーも減少しており、その課題解決のためにはゴルフ部の創設や指導者の育成、練習場所、用具の提供も必要で、すでに16校のゴルフ部創設で協力しているゴルフ用品販売の㈱ゴルフパートナー(石田純哉社長、東京都千代田区)が高校・中学のゴルフ部創設に今後もクラブ提供で協力し、練習場所や努力の成果を披露する舞台の提供で、ゴルフ場運営のPGM、シミュレーションゴルフのGOLFZON Japan㈱(今野晃広社長、東京都新宿区)が連携し、協力体制を敷くという。

この連携に伴い、ゴルフが正式種目として開催される東京2020オリンピックを契機として「ジュニアゴルフの聖地化」を目指し、来年から夏の全国大会「緑の甲子園」を栃木県のPGM運営ゴルフ場に移転し、高校の部(8月25日・26日)・サンヒルズCC(36ホール、宇都宮市)、中学の部(8月28日・29日)・ピートダイGCVIPC(18ホール、日光市)で継続開催する。
また2月1~2日にGOLFZON Japan直営施設・ドライビングレンジ東新宿(東京都新宿区)で「全国高等学校シミュレーションゴルフ選手権大会」を開く。コース設定は緑の甲子園と同じ、サンヒルズCCが舞台となっている。

同連盟の井上尚彦理事長は、「中学・高等学校のゴルフ部は362校4201名でピーク時の平成4年6900名と比べて激減し、3957校14万3867名の高野連と比べると大きく差がある。またスナッグゴルフやキッズゴルフは600の小学校で行われているが中学にゴルフ部がなく、ゴルフをやめている」と現状を悲観しており、「まず中学にゴルフ部を作り、ゴルフ部OBの教職員増加を促したり、プロゴルフ協会などの外部の協力で指導者を育成、また学校単位でなくとも地域密着でのクラブ、ジュニアゴルフチームの育成に取り組みたい」と話し、兵庫県や大阪府では市町村単位でのジュニアクラブチームも活動しているという。

PGMの田中社長は「142コースを運営しており、午後の2時半、3時以降は空いているのでジュニアの活動に開放し、新しいゴルフ部を全力でバックアップしたい。サンヒルズはQT、プロテスト等の会場となったり、80室・180名収容可の宿泊施設もあり最適」と話している。GOLFZON Japanの今野社長も練習場所の提供を約束しており、ジュニア活動の舞台も広がりそうだ。

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※「ゴルフ特信」第6444号より一部抜粋

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