一季出版株式会社

2019.07.02
2019/7/2 景気判断5月、現状DI値不変も、先行は大幅下落

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の令和元年5月調査が10日に公表された。現状判断のDI値は標準となる50をキープしたものの、先行判断DI値が再び大きく下落してしまった。

同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(4月6地域)の計8人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟3人(3人)、〝変わらない〟2人(3人)、〝やや悪くなっている〟3人(3人)、〝悪くなっている〟0人(9人)との結果になった。
独自にDI値を算出すると4月は50・0で、前月と同じだった。

5月は、ゴールデンウィーク10連休に加え、天候にも恵まれたことから入場者数が増加し、「前年来場者数3900名に対して(今年は)4147名と247名のプラスで、上向きである」(北関東地域、総務担当、やや良くなっている)、「安定した来場組数であった」(甲信越地域、経営者、やや良くなっている)と報告する地域があった。その一方で、月間入場者実績が思わしくなかった地域では、「前年の5月は特によかったわけでもないので、景気はやや悪い」(東海地域、支配人、やや悪くなっている)と判断している。変わらないと回答した地域では、連休と好天で入場者は伸びたものの「連休明けは例年より来場者の動きが悪い。結果的に月の前半が良く後半は若干悪いため単価を下げて集客を行っている」(中国地域、営業担当)、「入場者、売上共若干前年を上回っているが、景気に変化はない」(九州地域、従業員)としている。

一方、『先行き判断』は6地域(4月6地域)の計9人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟1人(1人)、〝やや良くなる〟0人(2人)、〝変わらない〟4人(4人)、〝やや悪くなる〟3人(1人)、〝悪くなる〟1人(1人)だった。
この結果、先行きのDI値は41・7となり、前月の59・4から17・7ポイントものダウンとなった。前月に比べて〝変わらない〟との回答が同じ人数だったが、〝やや良くなる〟から〝やや悪くなる〟との回答に流れてしまったのが大きかった。

先行き判断の材料となる予約状況では、「前年の予約数はクリアしている」(甲信越地域、経営者)ことから〝変わらない〟と回答する一方で、「6月以降の予約は、前年比マイナス。客が梅雨時期の天候を敬遠して予約を入れない」(北関東地域、総務担当、やや悪くなる)との回答もあり、地域によってマチマチ。ただし夏場の予約に関してはどの地域も、「前年よりやや少ないと感じる」(東海地域、支配人、変わらない)、「特に今年は暑くなるのが早かった影響で、7~8月は暑さを警戒して年配者が様子見をするため減少する」(中国地域、営業担当、変わらない)などと低調な様相だ。

ちなみに、業種全般の4月のDI値(原数値)をみると、現状判断が前月比2・7Pマイナスの44・3、先行き判断が前月比2・1Pマイナスの46・4という結果だった。

関連記事:2019/5/31 景気判断4月、2カ月振りに現状、先行共DI値50超え

※「ゴルフ特信」第6385号より一部抜粋

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