一季出版株式会社

2019.06.09
2019/6/9 ゴルフ場保有ランク、MBKパートナーズが1位

今年4月1日段階でゴルフ場を保有する企業グループのランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)を作成した。
同段階でのトップは、アジア系ファンドのMBKパートナーズ・グループで、アコーディア・ゴルフ(AG)の44コース、936ホール(以下Hと略)、アコーディア・ゴルフ・アセット合同会社(AGA)の90コース、1906H、今年3月にグループ入りしたネクスト・ゴルフ・マネジメント㈱(NGM、元・オリックス・ゴルフ・マネジメント㈱、旧・日本ゴルフマネジメント㈱)の39コース、792Hを加えて、173コース、3634Hでグループ保有トップとなった。この1年間でAGは1コース減、2コース増で、差し引き1コース・27H増であった。

2位グループは前年まで4年連続トップだった平和・PGMグループ。昨年同期からは1コース減、2コース増で差し引き1コース増、H数としては36H増としたが、NGMの39コースが加わったMBKパートナーズにトップを譲った。ただし、運営会社単位としてはMBK側がAG137コース、NGM39コースと分かれているので、PGMが140コースで最多となっている。
前年4位だった当時のOGMが1位に吸収されたことと、MBKパートナーズがグループ保有トップを標榜したことで3位以下は順位が繰り上がった。
その3位には前年5位だった西武グループが29コース、675Hと前年と同じH数ながら繰り上がって入り、以下4位市川ゴルフ興業グループ(28コース、531H)、5位東急グループ(26コース、522H)と、保有ゴルフ場H数は前年同様ながら順位が2つ繰り上がった。

6位は、チェリーG一庫C(18H、兵庫)と播州CC(同、同)2コースの閉鎖でグループゴルフ場数が18コース、333Hに減少したチェリーゴルフグループとなった。
7位はチェリーゴルフグループと同じH数ながら17コースと少ない太平洋クラブ。同クラブは、今年8月1日から八千代GC(18H、千葉)の運営を始めると発表し、保有20コースを目指すと標榜していることから、今後が注目される。
8位は18コース、324Hのユニマットグループ。4月以降、民事再生計画のスポンサーに就任したり、小浜島CC(18H、沖縄)の星野リゾートへの売却を発表したりと保有コースは変更の予定がある。
9位から10位はH数がユニマットグループと同じ324Hながらコース数の違いで9位シャトレーゼ、10位GCEグループとなった。
13位は1コース閉鎖と1コース売却のリソルグループが11コース、234Hで入った。

また動きのあったところではJGM(ロイヤルGCグループ)が規模縮小も、11コース、216Hで16位。韓国産業洋行(エイチ・ジェイ)は山代GC(36H、石川)を取得して9コース、207Hとなり、前年の27位から大きくジャンプアップした。同グループのオーナーは韓国のゴルフ関連企業でもあるが、日本の千葉夷隅GCや米原GC(ともに千葉)など実績のあるコースを核に着実にグループコースを増やしている。
川島グループも安達太良CC(18H、福島)を加え10コース、198Hで前年の23位から18位にジャンプアップしてグループ上位ランク入りした。元々は静岡県浜松市の非鉄貴金属リサイクルの会社だが、地元のショートコース経営等から近年、ゴルフ場経営を拡大した。
189Hで大和ハウス工業と加森観光が並んだが、コース数が10コースと多い大和ハウス工業をランク上位の20位とした。

一方、MBKパートナーズ・グループと韓国系の韓国産業洋行がゴルフ場H数を増やしたことから外資系ゴルフ場数は228コースで4732Hとなり、前年同期より42コース、873H増加している。
なお、保有・運営コースの一覧や動向は、ゴルフ特信資料集『2019年ゴルフ場企業グループ&系列』として7月ごろ一季出版㈱から発行する予定。

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※「ゴルフ特信」第6376号より一部抜粋

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