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2018.12.15
2018/12/15  全国建設中ゴルフ場23カ所、動きなく廃止のみで減少

11月中旬段階で集計した全国建設中ゴルフ場は23カ所で昨年同期から3カ所減少、7年連続の減少となった。
 建設中ゴルフ場(着工済みで工事中断中含む)の都道府県別内訳は、千葉・福島・兵庫3カ所、北海道2カ所等となり、形式上は16道県で建設中ゴルフ場が分布している。東西に分けると、東日本は3カ所減の13カ所、西日本は前年と同の10カ所となった。
 この1年間では建設中段階から3カ所(埼玉県のプリムローズCC、千葉県のバンブーフォレストCC、市原南CC)の事業廃止が判明し、建設中ゴルフ場数が減少した。市原南CCは11月9日に県へ事業廃止届を提出した。以前から太陽光発電事業への転用を計画していたことから、詳細は不明ながら事業が進展した可能性もある。
 また、認可済み未着工ゴルフ場計画は、昨年同期と同じ20カ所(東7カ所、西13カ所)であった。都道府県別では和歌山の3カ所が最多で、北海道・福島・茨城・長崎・鹿児島の各2カ所等となっている。

 これまで〝建設中〟のなかで28年に3カ所がオープンして以降、新規のゴルフ場建設はまったく動きがなく、実質的な建設中ゴルフ場ゼロが続いている。
 そうした中、ユニマットグループは、沖縄の石垣島で計画している仮称・石垣リゾート&コミュニティ計画(18ホール計画、石垣市新川及び石垣地区、開発面積119・7ヘクタール予定)に係る計画段階環境配慮書に対する知事や住民等の意見や事業者の見解を石垣市役所と同社ホームページ上でこの11月の1カ月間掲示し、意見を求めた。同社では、これら意見を聞いた上、個別法の許認可もクリアして来年中にもゴルフ場の建設工事に入りたい意向を示している。
 その他に新規ゴルフ場建設の動きは具体化しておらず、建設中断中や認可未着工の計画も、太陽光発電事業への転用が見込める程度で、ゴルフ場建設の動きはない。

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※「ゴルフ特信」第6310号より一部抜粋

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