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2018.10.18
2018/10/18  ゴルフ場景気判断9月、現状判断、先行き判断とも上昇

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の9月調査が9日に公表された。豪雨や台風といった荒天に見舞われたものの、現状判断、先行判断ともDI値が上昇している。
 それによると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(8月6地域)の計9人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は1人(0人)、〝やや良くなっている〟1人(2人)、〝変わらない〟6人(3人)、〝やや悪くなっている〟1人(4人)、〝悪くなっている〟0人(0人)との結果になった。 独自にDI値を算出すると9月は55・6で、8月の44・4よりも11・2ポイント上昇となった。平成30年7月豪雨で被害の大きかった中国地域では、前年と比べると来客数が大きく減少しているとするも、暑さが和らぎ、「7~8月よりは客の動きが出てきている」として〝変わらない〟と判断(8月は〝やや悪くなっている〟)した。他の地域でも、気温の安定とともに来場者が増えているとするが、東海地域のみは台風によるクローズによる来場者減で〝やや悪くなっている〟と判断している。
 一方、『先行き判断』は6地域(8月6地域)の計9人(9人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(0人)、〝やや良くなる〟5人(4人)、〝変わらない〟3人(3人)、〝やや悪くなる〟1人(2人)、〝悪くなる〟0人(0人)だった。 この結果、先行きのDI値は61・1となり、前月の55・6から5・5ポイントもアップした。現状の来場者数と、予約段階の来場見込みから前向きな判断に傾いている。しかし、国内景気が目に見えて好転しない状況から、「レジャー産業が低迷しているので、やや悪くなる」(南関東・従業員)、「若者に可処分所得がなければ、今後、ゴルフ業界は伸びない」(甲信越・経営者)などとする意見もみられた。

 ちなみに、ゴルフ場景気判断で現状判断と先行き判断のDI値がともに上昇したのは、今年6月以来のことだが、業種全般の9月のDI値(原数値)をみると、現状判断DIが前月差0・8ポイントマイナスの47・3、先行き判断DIが前月差0・3ポイントプラスの50・7という結果となっている。

関連記事:2018/9/27  ゴルフ場景気判断、8月は現状判断やや持ち直す

「ゴルフ特信」第6289号より一部抜粋

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