一季出版株式会社

2018.10.10
2018/10/10  PGM、インドア施設参入は新規ゴルファー開拓目的

ゴルフ場運営のパシフィックゴルフマネージメント㈱(田中耕太郎社長、PGM、東京都台東区)は、グループ初のインドア施設・PGMゴルフアカデミー銀座(東京都中央区築地1の13の1銀座松竹スクエア2F)の10月1日グランドオープンに先立ち、9月26日に内覧会を開き、新規事業の進出意図等を説明した。

 田中社長は、ゴルフ人口の減少危機により施策が必要と説明。レジャー白書データから「ゴルフ場は10年前から3割、300万人減の670万人、練習場は4割、430万人減の630万人でこの推移では5年後さらに300万人減る可能性がある。現在はゴルフ人口の60歳以上が6割で練習場でも5割以上。今後の高齢者の減少を補うには若年層、女性、それにインバウンドが考えられるが30歳以下はゴルフ場で13%、女性は16%、練習場は20%ずつと若干上がるがそれでも伸び悩んでいる」と現状判断を披露した。

 その上で、「移動手段(車)がない、難しすぎる、時間がかかるの3要素をインドア施設で解決」し、新規ゴルフファーの開拓を目指すという。同施設は東銀座駅から徒歩2分の一等地にあり定額打ち放題の練習場、初心者から上級者まで対応の本格的レッスン、みんなでゴルフのグループラウンドと、すべてのゴルファーの要望に対応できることをコンセプトにした都心型の施設を目指すという。
 オープンから当面は会員やスクール生も募らず、近隣在住・在勤者を中心にグループゴルフ場の利用者にも広く利用を呼び掛ける考えだ。

 施設は177坪の2階フロアに、広めのオープンレンジ6打席、半個室のプライベートレンジ2室、完全個室のVIPルーム2室を用意。50分単位で定額打ち放題が平日昼間3600円(税込み、4人利用で1人900円)、平日夜間と土・日祝日4200円など。レンタルクラブ・シューズは無料で10月中はキャンペーンも実施する。また最新ゴルフシミュレーターで実践的な練習が可能で、海外150コース以上や総武CC総武Cなどのグループ代表コースのラウンドの他、弾道測定器のオプション利用が可能。VIPルームは美しいグラフィック映像で、大画面スクリーンもあるので貸室需要も見込んでいる。
 さらに、「ゴルフ場運営の利点を生かしたい」とグループゴルフ場の予約受付も準備中。またPGMコース(川越グリーンクロス、ザ・インペリアルGC)で好評のPGMサポートプロと同伴ラウンドする「With Golf」を当インドア施設でも実施すると発表した。
 近年、都内ではインドア施設は乱立し競争が激しいが、「売上は18Hのゴルフ場並みを想定、家賃分コストは高いが初年度から赤字は考えていない」(田中社長)という。

関連記事:2018/8/31  島根ゴルフ倶楽部とクラシック島根カントリークラブ、同運営のインドア施設

※「ゴルフ特信」第6286号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら