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2018.08.18
2018/8/18  ゴルフ場景気判断、7月は豪雨と猛暑で現状判断大幅悪化

 内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の7月調査が8日に公表され、平成30年7月豪雨と猛暑の影響から現状判断が大幅に悪化していることがわかった。
 それによると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(6月6地域)の計8人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(2人)、〝やや良くなっている〟1人(3人)、〝変わらない〟2人(1人)、〝やや悪くなっている〟3人(2人)、〝悪くなっている〟2人(0人)との結果になった。

 独自にDI値を算出すると7月は31・3で、先月の66・6よりも35・3ポイントの大幅下落となった。これほどの下落となった要因は、やはり台風や豪雨、猛暑といった天候面だ。平成30年7月豪雨で被害の大きかった東海、中国地域では、「豪雨と酷暑で天候的には最悪であった」(東海・支配人)、「台風と豪雨で来場者が減少し、その後の猛暑で客足が遠のいた」(中国・営業担当)と回答している。その他の地域では、台風や猛暑でキャンセルが多発している状況で、「これまでに経験したことのない暑さ、命に関わる暑さという報道により、来場者数が激減している」(南関東・従業員)、「まさに、お天気商売である」(甲信越・経営者)と悲観的なムードが漂っている。

 一方、『先行き判断』は6地域(5月6地域)の計8人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(2人)、〝やや良くなる〟6人(1人)、〝変わらない〟2人(3人)、〝やや悪くなる〟0人(2人)、〝悪くなる〟0人(0人)との結果になった。
 先行きのDI値については75・0となり、前月の59・4から15・6ポイントもアップした。現状判断とは打って変わり、「秋口の予約状況は例年以上の申込みになっている」(南関東・企画担当)など予約ベースの好調から、前向きな判断となったようだ。ただ、中国地域では豪雨の影響が大きく、「コンペ自粛が秋口まで続き、来場者は減少する」と回答している。
※「ゴルフ特信」第6268号より一部抜粋

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