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2018.07.02
2018/7/2  USGA、来年3月東京でイノベーションシンポジウムを開催

全米ゴルフ協会(USGA)は、来年3月12~13日に東京で第5回目となるイノベーションシンポジウムを開催すると発表した。
今回は2017年のシンポジウム(バンクーバー開催)でUSGAが公表した挑戦(2015年までにゴルファーの満足度を20%向上させる一方で、重要資源の消費を25%減少させる)に対する進捗状況を議論し、論証していくとしている。
マイク・デービス氏(USGAチーフ・エクゼクティブ・オフィサー)は、「USGAはゴルフが将来においてより強固で、健全で環境を壊さずに持続可能なものとなるように進展させることへの責任を行動で示すために将来への道筋を定めた」と述べている。
今回は、日本ゴルフ協会(JGA)と協力し、ゴルフの長期的な健全性の強化という唯一の目標に向けて同じ方向を向いた世界中からの声を届ける予定としている。
また来年3月の開催までに、USGAでは世界第二位のゴルフ大国である日本のゴルフ関連施設、及びゴルファーの包括的な調査をJGAと綿密に協力して行うとしている。その調査結果はシンポジウムで発表し、日本のゴルファーとゴルフ関連施設にとって最も重要な問題を理解するための手掛かりになるとし、また調査結果はシンポジウムの重要な構成要素となり、日本や他のアジア諸国から参加するゴルフ関連施設マネジャーや主要なゴルフ産業の代表者からなるシンポジウムの聴講者にとって大きな参考になることが期待されるとしている。

そして「私たちはバンクーバーでの2017年ゴルフイノベーションシンポジウムに委員を派遣し、USGAが調査、科学的知識、イノベーションを通じてゴルフの将来について考えていることに感銘を受けました」、「日本のゴルフ関連施設関係者がより効果的にゴルフコースを運営し、日本のゴルファーにより良い経験を与えることの支援となるだけではなく、私たちの調査結果を世界中のゴルフ関係者と共有することを楽しみにしています」との山中博史JGA専務理事の談話を紹介している。

加えて、2020年は霞ケ関CC(埼玉)での東京オリンピックのゴルフ競技に世界のゴルフ界が注目することになり、「USGAと連携することによって、私たちはゴルフというとても長い歴史と伝統のあるスポーツが、将来の世代に渡り楽しめるように最先端の解決策を採用する最前線であることを証明できることに心躍らせています」と竹田恆正JGA会長のコメントも紹介している。
さらにシンポジウムでは過去に、USGAが表明した目標をゴルフ産業が達成することを支援するため学究的環境、民間セクター、そして世界中のゴルフ団体の状況を詳しく調査する予定。シンポジウムに適した講師のプレゼンテーション(提案書)も受け付けるとしている。

JGAによると、USGAのシンポジウムではゴルファーの満足度向上の一つがルール改正によるプレー時間の短縮と考えているという。過去のシンポジウムではプレーのペース、施設管理とゴルファー体験、ファシリティーサステナビリティ、ガバナンスと各分野にわたる包括的な取り組みとなっている。また、日本のゴルフ界の実態把握のためにもゴルファーの実態調査などを関係団体と協力して取り組んでいく考え。正式な日程や詳細は決まり次第発表するとしている。

※「ゴルフ特信」第6243号より一部抜粋

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