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2018.06.22
2018/6/22   室蘭ゴルフ倶楽部(北海道)新母体会社が経営方針明かす

室蘭ゴルフ倶楽部白鳥コース(18H、北海道室蘭市)の経営権を6月1日付けで、㈱レゾンディレクション(清川浩志社長、兵庫県尼崎市)が取得したことがわかった。
 同GCは、平成27年2月からGIグループの㈱アイランドゴルフの傘下にあったが、そのGIグループがゴルフ場事業から撤退。しかし、同GCは新体制となった㈱アイランドゴルフにも組み込まれず、その去就が注目されていた。

㈱室蘭カントリー倶楽部の株式を取得し、6月1日付けで代表取締役に就任したレゾンディレクションの清川浩志社長が地元新聞・室蘭民報のインタビュー(6月4日付け)に応じ、今後の経営方針も明らかにしている。

レゾンディレクションによると、同社は昭和60年設立(今年3月に清川建設㈱から商号変更)でホテル(北海道富良野市に建設中)や旅館(山梨県甲州市勝沼)の運営、不動産賃貸を行っている。農業生産法人レゾンなどで北海道の富良野市や中富良野町にブドウ園を持つ他、山梨の勝沼、沖縄の糸満にもワイナリー等を保有するなど、生産加工や販売も行う全国15の関連会社でグループレゾンを形成している。その事業拡大の一環として、グループ初となるゴルフ場経営に乗り出すことに決め、今年初めから売買交渉を進めてきたという。

今後については、従来の会員制度やクラブ理事会は存続させ、キャディを含む従業員約50名も継続雇用する方針。今シーズン終了後にカート路の整備やクラブハウスの改修に着手する計画もあるという。もっとも、会員数(948名)は増やさず、会員とともに歩む運営を目指すという。

清川社長(37歳)は地元紙のインタビューで、周辺の登別市や洞爺湖町とともに、魅力を発信できる観光施設と位置付けていることや、室蘭GCをコース設計の井上誠一氏の〝思いが盛り込まれた名コース〟と評価。またゴルフ場だけでなく、場内に農業体験の施設を設け、ラウンド後に農産物の収獲を楽しめる体験型オーベルジュ(宿泊施設付きのレストラン)を作る計画も明らかにしている。

※「ゴルフ特信」第6241号より一部抜粋

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