一季出版株式会社

2025.12.01
2025/12/1 ゴルフ場企業の付加価値率、24年調査で40・1%に上昇

ゴルフ場事業はコロナ禍での業績回復もあり、付加価値率が前年より上昇し比較的高いことがわかった。
総務省・経済産業省共管調査の「2024年経済構造実態調査」(24年6月に23年1年間対象に調査・集計)は、企業数や売上高の一次集計が3月26日に公表されており、8月29日に費用などの内訳の二次集計が公表された。

ゴルフ場の24年調査の企業等数は1430社で前年比7社、0・5%増、これら企業等の23年売上高は8535億09百万円で、前年比で0・8%増加した。売上高から費用を引いた粗利益率を計算すると9・8%で前年と同じだったが、売上高に占める付加価値額の付加価値率は40・1%で前年の38・9%から1・1P上昇、率にして3・6%増加(前年は7・0%低下)した。費用の内訳を見ると給与総額が前年比4・6%上昇(前年は10・1%も減少)し、売上高に占める給与総額は27・5%となった。付加価値額は3・6%増加(7・0%減少)、支払利息等は14・4%増加(25・5%増加)した。給与総額はコロナ禍で従業員が離れて大きく減少したが、23年は従業員数が戻ったとみられる。

ゴルフ練習場の粗利益率は9・7%(12・4%)とゴルフ場とほぼ並んだ。付加価値率は41・1%でゴルフ場より高かったが前年の43・3%より2・2P低下し、2年連続の2・2P低下となった。練習場はコロナ初期にコロナバブル特需の好景気もありまだ比較的高い。
他の産業と比べても、ゴルフ関連は比較的優秀だった。24年調査の粗利益率は全産業平均が8・0%(前年6・0%)、付加価値率も全産業平均が20・1%(同17・9%)だった。

関連記事:2024/12/5 ゴルフ場企業の付加価値率、23年調査で38・9%

「ゴルフ特信」第7272号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら