2025.01.30
2025/1/30 8月家計調査、猛暑等でゴルフ関係消費が大幅減少
総務省統計局がまとめた2024年8月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上の世帯の消費支出は前年同月比で実質1・9%の減少(2カ月振り減少、名目1・5%増加=7カ月連続増加)、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質2・0%増加(20カ月振り増加の後4カ月連続増、名目5・6%増加=8カ月連続増加)と家計収入の増加が続いたものの消費面では実質減少など猛暑等が消費を押し下げたような結果となっている。
8月のゴルフ関係消費を二人以上世帯のデータでみると、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回で前年同月と同じだが、1世帯当たり支出平均は712円で前年同月比162円、18・5%減(2カ月連続減)となった。一方ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は81円で前年同月比98円、54・7%減(3カ月振り減)となり、5月の72・7%減に次ぐ2番目の減少率と低迷した。
8月のプレー支出額を年代別にみると、主力の60代が1354円で前年同月比17・6%の減少(3カ月連続減)、70歳以上も786円で28・5%減(2カ月連続減)と大きく減少、活発だった29歳以下は0円で観測されず4カ月振りの減少となった。50代は638円で6・9%減(2カ月連続減)、30代は190円で13・2%減(5カ月振り減)となったが、40代は257円で10・8%増(4カ月連続増)と唯一年代別でプラスだった。
ゴルフ用具支出の年代別では、消費面で主力年代の60代が121・4%増の228円となり2カ月連続の増加となったが、次位は40代の105円で10・5%増(2カ月連続増)、50代61円で80・8%減、30代30円で81・8%減、70歳以上15円で92・3%減、29歳以下はゴルフプレー同様、消費額が記録されなかった。
家計調査の1~8月累計を集計してみると、プレー料金消費は頻度24・1%減、消費額18・8%減、ゴルフ用具消費は頻度22・2%減、消費額15・2%減となり、夏にかけて落ち込みが目立つ年代が増えている。
世帯収入が実質ベースで増加が継続してきたことで消費面への波及も期待され7月までは29歳以下や40代、30代など次のゴルファーの中心になるべき年代でゴルフ関係への消費が伸びていたことから期待感もあったが、8月を含め見てみると特にゴルファーに多い50歳以上の高齢者でゴルフ関係の消費が伸び悩んでおり、厳しさが先立つ懸念が台頭してきている。