2025.12.15
2025/12/15 訪日外客数8月も同月過去最高、342万8千人
今年の8月も暑い日が続いたが、訪日客の入りは勢いを取り戻して増えている。
2025年9月17日に発表された8月の訪日外客数(推計値)は342万8000人に達し、前年の同月比で16・9%増となった。8月として過去最高だった2024年の293万3381人を49万人以上上回り、初めて300万人に乗せた。
発表によると、継続的な訪日旅行の人気に加え、前月に引き続き東アジアや欧米豪・中東を中心に多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられたこと等により、東アジアでは中国、台湾、東南アジアではインドネシア、ベトナム、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪日外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となった。
台湾、スペインで単月過去最高を更新したほか、韓国や中国、米国など18市場で8月として過去最高を記録した。
7月はアジアの一部で地震発生の懸念から韓国などで落ち込んだが、8月はその韓国が8・0%増、中国は36・5%増で101万8600人の最多を記録、台湾10・0%増、インドネシア41・9%増であった。ただシンガポールは17・3%減、香港は8・3%減と7月に引き続き落ち込んでいる。欧米は米国が11・7%増、ドイツ48・0%増、英国24・8%増と好調だった。
なお、日本人出国数は8月に164万8300人となり、前年同月比では14・9%の増加。夏季休暇の時期でもあり、今年の単月では最多となった。ただ訪日客の増加率16・9%が高すぎて及ばなかった。
訪日客が増えることは好ましくも思えるが、オーバーツーリズム問題で悩まされる地域もあり、入国者への税負担や訪日客向けの二重価格導入などの意見が強まっている。
