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2025.11.27
2025/11/27 2028年適合ボールに「125」の新マーキング

日本ゴルフ協会(JGA)は8月26日に、R&Aルールズリミテッドと全米ゴルフ協会(USGA)が2028年から導入される新しい総合距離テスト条件(ODS)に適合するゴルフボールの識別マーキングに関する最終提案を発表したと和訳を付けて公表した。
両協会は、昨年12月の「関心のある分野(AoI)」で公表した当初の2つの選択肢と、今年5月の更新で受けたフィードバックに基づき、今回の最終提案をまとめた。いくつかのプレーレベルで競技会を運営する関係者からの意見も踏まえ、製造業者に柔軟性を持たせる第2の選択肢を採用することを提案するとしている。

提案されたマーキングは、2028年ODSテスト条件に適合したボールとしてリストに掲載されるすべてのゴルフボールに、既存のマーキングガイドラインに加えて施される。このマーキングは、幅0・175インチ(4・45ミリメートル)以上、高さ0・125インチ(3・175ミリメートル)以上の寸法を持つ「125」という数字で構成され、円形、楕円形、長方形などの幾何学的形状の輪郭で囲まれるという。
製造業者は、このマーキングのフォント、サイズ、色、輪郭の形状を自由にデザインすることができる。また、このマーキングを独自のブランドマーキング(ポールマーキングやサイドスタンプなど)に組み込むか、独立したマーキングとして配置するかについても、かなりの柔軟性が与えられる。ただし、どのようなデザインであっても、マーキングは肉眼で識別、判読できる必要があるとしている。

また各製造業者が提案するマーキングのデザインはR&AとUSGAの承認を受けることが求められる。適合性テストのためにボールを提出する前に、デザイン案の画像を提出することが強く推奨されている。承認されたデザインは、ボールを見ただけで適合性が識別できる簡便な方法となることが期待されるが、両協会は各製造業者に関連する承認済みデザインのリストも発行する予定だ。
この提案に対する意見は、2025年9月22日までにR&Aのマーク・グラッタン博士宛にメールで提出することが求められている。
新基準のボールは、飛距離の伸びに対応するためトップレベルのロングヒッターほど最大飛距離がダウンする規制で、アマチュアは2030年からの適用となる。

「ゴルフ特信」第7269号より一部抜粋

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