一季出版株式会社

2021.02.18
2021/2/18 ゴルフ場の廃業・閉鎖はポストコロナで増える可能性

ゴルフ場の法的整理は少なくなったが、廃業・閉鎖は少なくなっておらず、今後は資金需要、後継者難でさらに増える可能性がある。
前出の通り、無利子融資等で資金を調達した中小企業は景気が回復しないと手詰まりの危険がある。それが今年から数年にわたり顕在化する可能性が高く、優勝劣敗が激しくなる。資金が続くうちに、次の展開を用意する必要があり、企業提携や企業売買が増えていくだろう。すでに数人でゴルフ場のオペレーションを行っているコースが出てきており、前出のように高級化するゴルフ場がある一方で、手軽にプレーできるコースも増えていくに違いない。そうならないと全方位的にゴルファーを受け入れられない。今回のコロナ禍を機にローコストで運営できる構造改革を実現できるか、注目したい。ドローンや無人芝刈り機でのコース管理やオペレーションの自動化など、デジタルオペレーションでマンパワーを補うイノベーションに期待したい。

それに景気、ゴルフ人気が下降線に入る前にコロナが収束して、海外からのツアー客を迎え入れたいところ。グーグルが調査した海外に住みたい国の上位が日本とカナダだったらしく、五輪が契機になればインバウンドも再び期待できるだろう。
まだコロナ禍でもあり、旅行はマイクロツーリズムくらいしか期待できないが、国内のゴルフツーリズムが広がるようチャネル、提携先を増やしたいところだ。

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※「ゴルフ特信」第6601号より一部抜粋

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