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2021.01.12
2021/1/12 WHS、イギリスとアイルランドでスタート

R&Aは11月2日、世界統一のワールドハンディキャップシステム(WHS)が同日からイギリスとアイルランドで発効したと発表した。
WHSは、世界80カ国以上で採用されているUSGAコースレーティング及びスロープレーティングシステムを採用することにより、プレーするコースや国に関わらず、世界中のどこへでも均一なハンディキャップをゴルファーが持ち運べるというもの。2020年1月にローンチされ、現在65カ国以上で採用も統一された、より包括的なハンディキャップシステムは初めての提供になるという。

Covid-19のパンデミックにより、ゴルフの制限が現在ウェールズとアイルランドで実施されており、同週後半にイギリスでも実施となる。WHSは同日から稼働し、制限が解除されるとプレーの結果に採用されるとしている。
同システムの特徴としては、コースの難易度を示すコースレーティングシステムにより、プレーヤーのハンディキャップインデックスは調整されることやプレー形式の柔軟性、新しいハンディキャップを取得するために必要なスコア数を少なくしたり、気象などゴルファーのパフォーマンスに影響を与える条件などでタイムリーなハンディキャップに改訂できたり、最大ホールスコアのネットダブルボギーの制限(ただしハンディキャップの目的のみ)などがあるとしている。
各国により、多少条件は異なるとしており、R&AではWHSや各国の連盟のサイトに読者を誘導している。

日本ではJGAが日本語訳や、日本独自のゴルフ場側がスコアを入力する慣例などの調整もあり、少なくとも来年春以降に導入が延びるとの観測も流れている。
いずれにしても、WHSの発効スタート時にヨーロッパでは再び新型コロナウイルスの感染拡大でゴルフ場が閉鎖される事態となっている。イギリスのゴルフ協会が署名を集めているとの報道も出ており、3密回避できるゴルフという範疇を超えたコロナ禍の心理が政府当局者を混乱させているのかもしれない。

関連記事:2020/1/9 JGA、ワールドHDCPシステムの日本導入について

※「ゴルフ特信」第6581号より一部抜粋

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