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2019.10.22
2019/10/22 PGAとNTTドコモ、ゴルフ業界の活性化に向け提携

公益社団法人・日本プロゴルフ協会(PGA、倉本昌弘会長、東京都港区)と㈱NTTドコモ(ドコモ、吉澤和弘代表取締役社長、東京都千代田区)は18日、第5世代移動通信システム(5G、2020年春商用サービス開始予定)を活用し、ゴルフ業界の活性化に向け連携することに合意した。

PGAが有するTCP(ティーチングプロ)や「PGAメソッド」などゴルフ上達ノウハウと、ドコモが持つ5GやAIなどのICT技術を組み合わせ、ゴルフ業界の活性化を目指すもの。取組みについて、PGA側は「PGAメソッド」による遠隔レッスンの監修、ゴルフ場やゴルフ練習場などの実証フィールドの提供及び調整、ドコモ側は遠隔レッスンのシステム構成の検討、5GやAI映像解析などのICT技術の提供と、各社の役割を推進していく。まずは、「PGAメソッド」による遠隔レッスンの実証実験を、12月にドコモ本社ビルで開催する予定となっている。

ドコモは18日に都内で5Gプレーサービス発表会を開催、協創パートナーとして倉本昌弘会長が登壇し「若者がゴルフに参入してこない、そしてゴルファーの高齢化が進む状況を受けて、PGAでは何とかゴルファーを増やそうと色々検討してきたが、PGA単独では良いアイディアが出てこない。そのような中、今回ドコモから提案いただいた遠隔レッスン、AIを活用したアイディアというのは、ドコモでなければなかなか出てこなかったのではないか。これからドコモと一緒に、5Gを使ってゴルフ業界の活性化に取り組んでいきたい」などと述べた。

現在スマートフォンやタブレット端末で使用しているのは4G通信だが、5G通信は4Gに比べると①高速・大容量=最大通信速度が20倍(2時間の映画を3秒でダウンロード)、②低遅延=無線区間の伝送遅延が10分の1、③多数接続=同時接続数が10倍の100万台(1キロ平方メートル当たり)--と格段に進化している。ドコモの他にKDDI㈱/沖縄セルラー電話㈱、ソフトバング㈱、楽天モバイル㈱が、5G導入のための特定基地局開設の認定を受けている。

次世代の5G通信は、通信速度の速さに止まらず、買物やスポーツ・エンターテイメントの新たな価値創出、医療、地方での暮らしや防災・減災などの社会問題解決につながるとし、ドコモでは今年2月21日から「ドコモ5Gパートナープログラム」の提供を開始、5Gの新たな利用シーン創出に向けた取組拡大のため協創パートナー企業を募っている。参加企業・団体は現時点で3000社を超えたとしており、PGAはその内の1団体。

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※「ゴルフ特信」第6421号より一部抜粋

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