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2019.06.11
2019/6/11 韓国ゴルフ場、昨年は8年振りに入場者減となった模様

韓国のゴルフ場入場者数が昨年は8年振りに減少したようだ。
韓国レジャー産業研究所(ソ・チョンボム所長)がまとめたとされる韓国報道によると、昨年のゴルフ場の利用者数は3584万6000人と集計し、前年の3625万2000人より1・1%減少したという。減少は2011年以降初めてとし、今後不況に入る兆しが懸念されるという。
同報道ではゴルフ場利用者数は2007年に2000万人を突破した後、毎年3~8%の増加を続けてきたという。ゴルフ人口は2007年に252万人で、2015年には399万人と最高水準を記録も、同研究所の分析では2017年に386万人、2018年に366万人に減少したと分析しているという。

そのゴルフ人口減少は利用料金の値上げにともなう経済的負担が増えたためとしており、一般的なコース(パブリック)の利用者数は1931万人で前年比5・4%増加したが、会員制ゴルフ場では1475万人で前年比8・9%も減少したという。
新たに開場するゴルフ場も今年と来年で30カ所に達し、全体的な利用者数は微増となるが、収益性の低下を懸念しているという。

韓国のゴルフ事情に関しては、「2017韓国ゴルフ指標」により、2017年の韓国のゴルフ人口は636万人に達したとして、室内シミュレーションゴルフ場の利用者増が、ゴルフ人口増を押し上げていることを報じたが、韓国でもゴルフ熱が高水準レベルに達したことや、国内政治・経済の混乱などがゴルフ場の利用者数に影を落としてきているようだ。
以前は韓国ゴルフ場経営協会がゴルフ場の利用者や建設計画数などを毎年報告していたが、会報誌にも見かけなくなったので、何かの事情で発表方針が変わったようだ。

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※「ゴルフ特信」第6376号より一部抜粋

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