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2018.09.19
2018/9/19  北海道地震、停電はほぼ解消もG場で被害広がる

9月6日午前3時8分ごろ発生した「北海道胆振(いぶり)東部地震」で安平町や札幌市内のゴルフ場でコース内崩落や停電、断水が発生し、クローズを余儀なくされていることを報じたが、電力供給ダウンによる節電や断水も克服して、営業再開に漕ぎつけるゴルフ場が多くなっている。
 真駒内CC(36H、札幌市南区)では、道内のテレビでコース内4カ所の崩落現場が放映されたことから営業が懸念されたが徐々に復旧し12日からテンポラリーグリーンも一部使って27ホール営業に戻った。また震源地にも近い平取CC(18H、沙流郡平取町)はクラブハウスが半壊し営業再開が危ぶまれたが11日に営業再開している。

 6日には一時全道で停電したことから断水により入浴や食料品の確保で苦労した道民が多かったという。こうした中、アルペングループのゴルフ5C美唄C(18H、美唄市)は7日からお風呂を無料開放した。
 またSIRル・ペタウGコース(18H、安平町)では本紙既報通り「地震当日は奇跡的にコース、ハウスに被害はなかった」と話していたが、その後余震や断続的な停電が続き14日までクローズすることを決めたという。このためゴルフ場の営業再開が延びたが、同ゴルフ場のある安平町追分地区では200名の方が避難所生活を余儀なくされているとして7~9日まで取引業者の協賛もあり炊出しを行い、避難所3カ所に500食程度を届けると報告している。

 13日から16日まで札幌GC輪厚C(18H、北広島市)で予定されていたANAオープンは7日の段階で中止を決定(一般営業は12日再開)。12日から14日でツキサップGCで男子、札幌芙蓉CCで女子の大会が予定されていた日本スポーツマスターズ札幌大会も7日に中止が発表された。
 ツキサップGC(18H、札幌市清田区)は9日に営業再開した。しかし札幌芙蓉CC(同、同)は14日までのクローズと案内していたが10日になって予定を変更、「想定以上に被害が大きく、復旧までにさらに多くの時間がかかる見込み」として今のところ約1カ月後を目途に、中コース・北コースを使った18ホールでの営業再開を目指しているという。また、南コースは他の2コースよりも被害が大きく、今年度中はクローズになるとしている。
 通常に戻りつつあるとみられた道内のゴルフ場も、状況がわかるにつれ被害は予想以上に広がっているようだ。

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※「ゴルフ特信」第6280号より一部抜粋

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